カルマ解消のためのプジャ(祈祷)には、ホーマ(護摩)や参拝などの方法があります。ここではプジャの方法や祈祷料についてご案内いたします。
1.ホーマ(Homa・護摩)
ホーマはヒンズー教の護摩焚きです。天台宗や真言宗など、日本の古い仏教の宗派で行われている「護摩」は元々、サンスクリット語の「ホーマ」を音写したもので、「物を焼く」という意味があります。
火を燃やすと身体の中にある全ての悪いカルマが解消されます。だからヒンズー教では亡くなると火葬されて、神様の元に戻ります。お墓は作りません。
どのようなプジャ(お祈り)が必要なのかは、お客さまのカルマや状況によって異なります。
2.ホーマのやり方
シバ、ガネーシャ、ビシュヌなど、神様によって方法が異なります。
どの惑星が悪いのか、惑星の問題によっても方法が異なります。そのため、時間や期間は内容によって異なります。期間は3日間〜10日間くらいになります。
その人に深く染み付いている悪いカルマは、短時間の護摩では解消されません。時間をかけて徹底的に焼き尽くすのがヒンズー教の護摩のやり方です。
例えば、寿命の問題や事故のリスクが高い場合は、破壊と創造の神様であるシバの特別なお祈りがあります。
ホーマの種類によって、必要なお坊さんの人数が異なります。火の周りでマントラを唱えながら、供物を火の中に入れていきます。
供物もホーマによって異なります。例えば供物は、ハチミツ、ギー、ミルク、果物、米、麦、辛子の種、カルダモン、シナモンなど108種類あります。
3.お坊さんによる参拝プジャ
お坊さんが毎日お供え物を持ってお寺に参拝する祈祷方法です。
参拝期間は48、96、108日間など、カルマやお客さまの状況によって期間が異なります。
毎日お寺に行き、その神様が好きな供物、例えば、菓子、ミルク、花、果物などをお客さまの代わりにお供えします。
護摩焚きはしませんので、祈祷料は安いです。
参拝期間中は、お寺からお客さまへの供物をいただくことがあります。その際は、お坊さんが国際郵便で日本へ郵送いたします。
供物が届いたら、神棚など神聖な場所に置いてください。
供物はお客さまによって異なります。
水瓶を使用したプジャもあります。お客さま専用の真鍮製の水瓶を買い、その中に供物を入れてお祈りをします。水瓶の購入費用がかかります。
4.祈祷料について
祈祷の内容や、お坊さんが、神様により近い立場なのかどうか、によって料金の相場が変わります。
高明なお坊さんに依頼するほど料金は高くなります。
料金は本来、お気持ちで納めるものです。インド人は相場がわかっているので、お気持ちで納めます。
ですが日本人のお客さまの場合は相場をご存知ないため、当社から金額(5万円〜)をお知らせしています。
例えば先日、知り合いのインド人が、お兄さんの結婚前のホーマを行いました。カルマを解消し、末長く幸せな結婚生活を送ってもらいたいと考えたからです。
1日を要したホーマを行ない、お気持ちとして14万円を納めました。その方は中間層の方なので14万円は大金です。でもお兄さんの幸せのためにお願いしたのです。
5. まとめ
ヒンズー教の祈祷には、大きく分けるとお坊さんによる神様への参拝と、護摩(ホーマ)があります。カルマによって、最適な祈祷方法は異なります。
アガスティアの葉やインド占星術の鑑定後、お坊さんからカルマ解消のための祈祷のご案内がある場合がありますが、祈祷の依頼は任意です。必須ではありません。
ご自身でのお祈りなどで、解消まではいかなくても、カルマを改善することもできます。
費用がかかりますので、無理におすすめすることはありません。
皆様が末長く幸せな人生が送れますように(祈)