「インドを旅すると人生観が変わる」とよく言われていますが、本当でしょうか?
インドは日本と文化や社会が大きく異なります。日本の習慣や固定概念で旅をするとストレスが溜まるばかりで、楽しめないままに旅行が終了してしまいます。
人生観が変わるかどうかはご自身のお気持ち次第です。柔軟な思考を心がけ、未経験の体験だけでなく、トラブルも面白がる気持ちで過ごすと人生観が変わるかもしれません。ぜひインドの多様性を楽しんで欲しいです。
【インドの気候】
ベストシーズン:11月 -2月 気温は日本の秋冬と同じくらい。
北インドの1月ごろの最低気温は10度以下となる。
夏仕様の建物で暖房が無いため、日本よりも寒く感じられる。
しっかりした防寒対策が必要。
暑い時期:4月-9月 気温が40度以上になることはザラ。日焼け止め、帽子、サングラス必須。
(便利なリンク・アプリ)
インドの気候について
世界の天気が一覧で見られる便利なアプリ
【パスポート・観光ビザ取得】
パスポートの未使用査証欄は、2ページ以上必要。
パスポートの有効期限は、6ヶ月以上必要。
電車や国内線の予約には、パスポートが必要です。
有効なパスポートがない方は早めに取得してください。オンラインで申請できます。
(ビザ)
観光目的でもビザが必要です。渡航日の30日から4日前までビザの申請が可能です。
ビザの申請方法は以下のリンクを参考にしてください。
e-viza取得方法
デリー空港に到着後申請できるアライバルビザもありますが、空港での手続きに時間を要するため、預け入れ荷物が長時間放置となります。
またビザの取得は保証されていないため、緊急時以外は利用しない方が賢明です。
(参考)外務省海外安全ホームページ
【旅の日程】
旅の日程は、詰め込みすぎない。
旅行準備や前倒しで仕事や家事をこなし、インドに来た時点ですでに疲弊している人が多い。
機内で寝ても身体的には寝たことにはならない。
時差や環境の変化で体調が崩れやすい。
日本でしっかり睡眠をとり、免疫機能を良い状態にしておくことが重要。
【国際線の予約】
羽田からの直行便(JAL・ANA)を推奨:1番簡単で最短時間・時間に正確・日本人に合わせた室温と食事内容・日本人が多い安心感(日本語が通じる)・トイレの使い方が比較的良い。
経由便は遅れる前提で旅の計画を立ててください。
デリー行き:羽田からJAL, ANA、成田からAir India
第2の都市ムンバイ行き:成田からANA直行便
世界的なIT開発都市バンガロール行き:JAL月・木・土のみ直行便
予約は各航空会社ホームページがオススメ:予約時に座席指定できる・マイレージがしっかり付く・満席時のビジネスクラスへの無料アップグレードの優先順位が高い。
【物価】
インドの著しい経済発展と超円安により、コロナ前よりも割安感が薄れている。
感覚的にはインドの物やサービスであれば、東京の物価の4〜5割安くらい。
でもサービスや品質を考慮すると、日本人にとってはお得感は感じにくいかも。
スターバックスなどグローバル企業は日本より高い。ショートアメリカーノは約500円。ユニクロは5割高
【通貨・クレジットカード】
マネーロンダリング防止のため規制が厳しい(日本で発行されたクレジットカードが使えない場合がある、インドルピーの国外持ち出し禁止など)。
ルピーのインド国外への持ち出しは禁止されているため、日本ではルピーに両替できません。インドに行ってから、空港やホテル(両替率悪い)で両替となります。
余ったルピーの日本円への両替は、インド出発前までに両替。
インドルピー(INR) 1ルピー:約1.8円(2024年10月)
なお、ATMに現金が入っていない、又は日本の銀行カードではおろせない場合がある。
ATMでの引き出しを想定せず、日本円をある程度持参した方が良い。
初日のデリーにて当社のホームスティをご利用のお客様には、両替サービスを行っています。
・デリー以外の地域での両替には対応しておりません。
・レートは当日のレートを参考に決定します。空港やホテルよりもレートが良いです。あらかじめ両替したい額(日本円)をお知らせいただき、お釣りが出ないよう現金を用意ください。
・両替目安:1名1日3,000円〜5,000円
・地方の両替屋では日本円の需要が低いため、デリーよりもレートが悪いです。
そのため、デリーで少し多めに両替しておくほうが無難です。
余ったら空港で日本円に再両替。
個人商店では、インドで発行されたクレジットカードのみ受け付け、国際カードは受け付けられない場合が多い。
念の為、2枚くらいカードを持参した方が良い。
JCBカードは使えないと考えてください。
なお、インドではクレジットカードよりもデジタルマネーが普及しています(日本のデジタルマネーは使えません)。
【チップ】
一部チップの習慣がある。物価が上がっているため、2024年現在は以下が相場です。
ホテル:ポーターRs50(5つ星ホテルはRs100)、ベッドメイキングRs50(5つ星ホテルはRs100)
プリペイドタクシー:不要
トイレ:Rs20
専用車ドライバーとガイド:お客様1名あたりRs500
チップへのご理解
【治安】
ガイド付きの旅行は安心ですので怖がる必要はありません。
ガイド無しで行動される方は注意してください。
当社のレポート『インドの治安』(↑写真をクリック)
(必読)在インド日本国大使館からの注意事項(↑写真をクリック)
(以下、在インド日本国大使館からの抜粋。詳しくは上リンクをご覧ください)
事件に巻き込まれないために
インド旅行では、思わぬ危険が多くあります。インドを旅行する際には次の事項にくれぐれもご注意下さい。
・インドへの到着は、なるべく深夜の到着便を避ける。
・単独旅行はなるべく避け、2人以上で行動するか、信頼のおけるツアーに参加する。特に女性の単独行動、夜間の外出は極力避ける。
・ホテルはできる限り事前に予約をし、極端に安いホテルは避ける。
・親切そうに声をかけてくる者の家に招待されたり、車で案内してあげると言われたりしても絶対に応じない。劇場型詐欺や脅しに遭うケースが多発している。また、睡眠薬強盗の恐れがあるので、飲食物を勧められても口にしない。運悪くこのような被害に遭った場合は、速やかに最寄りの警察署に被害を報告する。
・タクシーはUberやプリペイド・タクシー等のナンバーを指定されたタクシーに乗る。
悪質なガイドに注意する
タージ・マハル等のあるアグラにおいて「日本語観光ガイド」と自称する悪質なインド人による被害の報告も後を絶ちません。
・ 断っているにもかかわらず、強引に大理石屋や宝石屋等に案内する。
・ 本来のガイド料とは別に高額なチップを要求する。
・ 観光スポットの入場料をごまかす。
・ 「日本語ガイド」とは名ばかりで、観光スポットでは肝心な説明が英語になる。
・ 女性に対しては、ガイド中でも執拗に食事等に誘う。
・ 所持品を執拗に無心する。
【食事】
衛生的なリスクが低くて美味しいインド料理を大衆食堂で食べるなら、1食300ルピーから(約580円)。一般的なインド人は3食辛いインド料理を食べている。
宗教的に食べられないものもあるので、彼らにとってはインド料理が一番安全。
そのため、街中にはインド料理しかないと言っても過言ではない。
辛さを抑えた調理法をリクエストできる食堂もある。
インドのスパイス、ニンニクやカラシ油は、日本人の胃腸に負担がかかる。旅の疲れで胃腸も弱る。
辛いのが得意な方でもお腹を壊すので、自分のお腹を過信しないこと。
西洋料理などインド料理以外を食べたい場合は、5つ星ホテルのレストランがお勧め。
安いところは、”何ちゃって西洋料理(辛い)”だったりする。5つ星ホテルは1食3,000ルピー(約5,800円)くらいから。
衛生的にも5つ星ホテルは安心感あり。生野菜はお腹を壊しやすいので食べないこと。
加熱してあれば問題ない。水道水は飲めない。ドリンク類は氷無しにする。
【酒・タバコ】
インドではお酒を飲むのは、好ましい行動ではないとされている(特に女性)。
高級レストランやホテルの自室では飲めるが、普通のレストランでは酒類の販売はない。
なおグジャラート州やビハール州など法律で禁酒となっている州もある。
タバコも同様に、殆どのインド人はタバコを吸わない。
【電源】
200V、コンセントの形はB,BF, B3型。家電は200V対応なら使用可。100V対応のみの家電は変圧器が必要。インドのホテルはコンセントが少ない、コンセントが複数あっても壊れていることがある。
1つのコンセントを有効活用できるよう、電源タップの持参がオススメ。
【買い物】
大都市以外にはスーパーやコンビニは無く、日本の感覚で言うと皆無。
観光中に立ち寄りやすいスーパーは、デリー空港近くのアンビエンスモールにある。お菓子やミネラルウォーター、日用品は個人商店で買う。
【持参物】
出来るだけ日本で使っているものを持参するのが快適な旅への第一歩です。
同じ品質の物をインドで調達するのは困難なので、現地調達は考えないこと。
・トイレットペーパー:ホテルのは巻きが緩く、厚み1センチ位で大1回分を想定された量。そして硬い。スタッフに言えばもらえるが面倒なので持参がおすすめ
・生理用品:環境の変化やストレスで周期が乱れる
・マスク(埃っぽいため、鼻炎の人は特に必要)
・ホテルで履くスリッパ
・日焼け止め、虫除け(色んな虫がいます)、痒み止め
・帽子、ストール、サングラス、日傘
・耳栓(3つ星以下のホテルでは夜間の外の騒音に悩まされる場合がある)
・パジャマ、歯ブラシ、ヘアブラシ、シャンプー・ソープ(泡立ちが悪い石鹸と、髪がギシギシになるシャンプーはホテルにある)、髭剃り、ボディシート(寝台列車や帰国便搭乗前に使用)
・インドにコインランドリーは存在しない(他人が使った洗濯機を使いたくないという発想)。洗濯したい場合は浴室で手洗い。干す場所はないのでハンガー持参が良い。
バスタオルはホテルにある。
・靴下:サンダル履きで行動する場合は、靴下を履かないと足がすごく汚れる
・200V対応のドライヤー:3つ星ホテル以下のホテルの場合は持参(当社が利用するホテルでは貸してくれます)
・海外SIM:SIMは空港4番出口付近のairtelで買えるが、有効化するのに4時間くらい必要。
どの国でも通信のコントロールは防衛上非常に重要です。インドの電話番号を持たない外国人が街でSIMを買うことは現実的ではありません。
SIMが必要な旅行者はデリー空港で購入してください。地方空港では取り扱いはありません。
・海外旅行保険:渡航前に必ず海外旅行保険に加入する。クレジットカード付帯の保険は随時改訂されています。内容を確認し、別途保険をかけることも検討してください。
【服装・荷物】
暑い時期でも、ある程度肌を隠す服装が望ましい。温度調節しやすいようコーディネートする。
理由1:肌が焦げるかと思うくらい焼ける。肌が焼けると体内で炎症が起こるため、体力を消耗する。蚊に刺されやすくなる。
理由2:聖域であるお寺には、短パンやノースリーブでは入れません。インド人は正装してお寺参りに行きます(特に南インドは厳しい)。
お寺には靴を脱いで入ります。足が汚れる前提で行く。
外見で判断され、相手の対応が変わる社会のため、例えば野菜売りの台車を引いている若いインド男性でも、髪をきちんと整え、長袖長パンツが多い。
荷物はキャリーケース使用でOK。電車移動でもリュックの必要はない。
【交通】
① デリーにはUberタクシーもメトロもあるので、ガイド無しで観光できると考えるかもしれないが、実際は難しい。
交通事故の多いインドだからこそ、政府公認ドライバーによる移動がオススメ。
理由1:Uberタクシーはドライバーや車の質が悪い(臭い、車がボロボロ、大きい音で音楽をかけまくったり、電話で話しまくりながらのドライバーも普通にいる)
理由2:外国人は乗せてくれなかったり、クレジットカード払いは断られることが多い(予約後にドライバーにキャンセルされる)
理由3:メトロ利用の場合、車なら15分で行ける距離が1時間かかる。道に歩道がなく、歩く想定で道路が作られていないため、最寄駅から歩いて目的地へ行けない。
デリー空港からのアクセス
② 外国人は電車のネット予約はできません。
【宿泊】
治安が良く便利なサウスデリー地区のホテルがオススメ!
ニューデリー駅前や安宿街パハールガンジは治安が悪いため、地元のインド人は寄りつきません。
在インド日本国大使館からの抜粋
ニューデリー鉄道駅前、パハールガンジ地区やコンノート・プレイス等旅行者の集まる場所には、インド政府観光局の者と名乗って近寄ってくる者に悪質な旅行会社に連れて行かれる被害が後を絶ちません。インド政府職員が声をかけてくることは絶対ありません。
年々、ホテル代が高くなっています!
日本人には、3つ星以上のホテルがオススメ。当社のスタンダードホテルは2-3つ星です。
2-3つ星は日本のスタンダードホテルのレベルには達していませんが、費用を抑えたい方にオススメです。
2-3つ星のホテルは2でも3でも実際は設備も宿泊費もほとんど変わりません。
例:お湯は出るがシャワーがない場合がある、窓や壁が防音でない、窓なしの部屋がある、水回りがイマイチ、ドライヤーが部屋に据付でない、Wi-Fiが通じにくい(当社でツアーに参加される場合のホテルにはWi-Fi設備あります)。
4つ星以上になると3つ星よりも明らかにレベルアップし、グローバルスタンダードに近づきます。
色々なストレスが緩和されます(応じて料金もグッと上がります)。
特に潔癖症の方は4つ星以上のホテルをオススメします。
5つ星ホテルでは、出入り毎に荷物をX線で検査し身体検査も行われるため、安全性がさらに高くなります。
感覚的には日本の3つ星ホテル「アパホテル」はインドでは5つ星相当と評価できますが、インドの5つ星はアパホテルよりもだいぶ料金が高いです。
【4つ星以上のホテルをオススメする理由】
客層やスタッフの質が明らかに変わる・客室に必ず窓がある・窓や壁が防音(インドの騒音は凄まじいので重要)・お湯が必ず出る・ドライヤーあり・Wi-Fiスピードが極端に遅くない・女性スタッフが居る可能性が高い。
極端に安いホテルは、安全・衛生上のリスクが高いため、外国人の宿泊が法律で禁止されています。
そのため予約は取れても、チェックインでのID(パスポート)確認後、宿泊を拒否されます(でもしっかり拒否するホテルはある部分まともなホテルかもしれません)。
またインドは男社会、かつ階級社会です。安宿に女性独りで泊まることはありません。
さらに欧米の観光客は、元々リスク管理の意識が高いため、安宿は避けています。
ホテルに関してはコチラも確認してください。
【日本へのお土産】
紅茶、スパイス、お菓子、ブロックプリントの小物類、KAMAのローズウォーター、カーディ製品、ショール、お香、インド限定のスタバのマグカップ
【インド人に喜ばれるお土産】
アーモンドチョコ、チョコパイ、ポッキー、たけのこの里、マーブルチョコ、じゃがりこサラダ味、オールレーズン、源氏パイ、ポリッピー、ハッピーターン、歌舞伎揚、サラダせんべい(チョコレートはインドでは貴重。肉由来成分が入っている物は避ける)
【時差】
日本より3時間30分遅れ
【人口】
約13億人(日本の10倍以上)
【平均年齢】
平均年齢25歳(日本は45歳)
外出しているのは15〜30歳くらいまでの男性ばかり。食料品を買いに行くのは男性の仕事。女性の独り歩きは殆ど見かけない。
【平均寿命】
平均寿命68.6歳(日本は84.2歳)
【国土面積】
328,7263平方キロメートル(日本の約9倍)
日本より平地の割合が多く、インフラが整っていないため、距離感覚的には日本の10倍以上。
【言語】
ヒンディー語、英語、各州公用語(少なくとも20言語ある)
【宗教】
ヒンドゥー教徒81%、イスラム教徒13%、キリスト教徒2%、スィク教徒2%、ジャイナ教徒0.4%、その他0.7%
【在留邦人数】
8,000人。インド人13億人で日本の10倍の国土の中、日本人は非常にレアな外国人。
参考:タイ在住邦人8万人、中国10万人、アメリカ40万人。
インドへの日本人観光客数は少なすぎて統計がない。それだけに日本人がインドを旅行するのは価値があり貴重な体験となる。